痰や咳が多い原因

咳は、気道で吸い込んだ細菌や有害物質などの排除を行うための生理的な反応です。 痰は、気道および肺胞のよけいな分泌液が排出されたもので、痰は気道の浄化を行うもので正常では極く 微量です。 空気中の様々な刺激物、細菌・ウイルスなどの感染 及び癌などの発生によって量がふえ、あるいは膿性 ・血性などに変化することがあります。 血痰(けったん)は血液が混ざった痰を表します。咳・痰の症状は、胸部の病気では非常に多く見られます。咳や痰はともに、上下気道に感染症や悪性疾患などに患ったとき、その頻度や程度によって、原因となっている病気を特定する目安になります。咳は、大きく急性と慢性に分けられ、また痰を伴うかどうかで湿性(しっせい)と乾性に分けられます。痰は、量、粘り気などの膿性度、血痰であるかが重要な確認事項となります。

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痰や咳で必要な検査と疑われる病気1

慢性的に咳や痰が多い高齢者の場合は、原因となる重要な病気をなかなか発見できない可能性があります。普段の健康な時との違いに気をつけ、軽い症状でも普段とと違う時はすぐに胸部X線撮影など、必要と思われる検査を受けることが非常に大切です。急速に症状が現れた場合は、ウイルス性の気道感染の恐れがあり、とくに膿性痰(のうせいたん)が出る場合は、細菌性感染症の場合が多いので、痰の塗沫鏡検査、一般細菌および結核菌培養検査、胸部X線撮影を受ける必要があります。慢性的に痰を伴う湿性の咳の場合、細菌性感染症と同時に後鼻漏症候群(こうびろうしょうこうぐん)などが発症することもあり、中咽頭(のどのなかほど)に粘液か膿汁があるか注意しなければいけません。他には、喫煙が原因の慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)、気管支拡張症の可能性のあります。痰を伴わない乾性の咳の場合は、間質性肺炎、気管支喘息などの可能性があります。

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痰や咳で必要な検査と疑われる病気2

湿性や乾性の咳は、胸部画像診断と呼吸機能検査を受けなければなりません。また、胃食道逆流によるものや薬剤性(高血圧の薬であるACE阻害薬)の咳もよくみられます。呼吸器系悪性腫瘍(こきゅうきけいあくせいしゅよう)の可能性もあるので、この場合は胸部X線撮影と共に、痰の細胞診も大切です。血痰の場合、下気道に原因がある時は、呼吸器系の病気として感染症(一般細菌、結核菌)や悪性腫瘍、気管支拡張症、肺塞栓症(はいそくせんしょう)などを疑うと同時に、僧帽弁狭窄(そうぼうべんきょうさく)などの心臓疾患の可能性もあります。上気道に原因がある場合、耳鼻科的な検査も必要です。
一口に咳・痰といってもいろいろな原因が考えられます。とくに高齢者の場合、症状が軽くても、早めに医療機関を受診し、胸部X線撮影などの必要な検査を医師に相談することが大切です。咳については頻度や程度、痰については色(黄色、緑色、鉄錆(てつさび)色など)や血が混ざっているかどうか、日頃から変化に気をつけることが重要で、変化に気がついたら、早めに医療機関を受診しましょう。

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